卒業○○電車 三輌目
草出文太は今日も中嶋加乃子を待ち構える。現れた彼女は珍しく酔っぱらっていた。彼女の送別会が開かれたことを知り、焦る文太。頼りなくふらつく加乃子に、文太は奈乃香との別れの記憶を思い返す。文太の部屋で最後の思い出作りをしていた奈乃香。酒に酔った彼女は積極的に彼を求めた。繋がり合う二人。最後に奈乃香が明かしたのは、婚約者との妊娠だった…。その記憶に触れ、文太は加乃子の正体を悟る。想い人の娘、母親同様に豊かに育ったメス肉が今、目の前にある。その事実に、文太の欲望が爆発する。過去から現在へつながる痴漢男が、その本性を露にする。満員電車の中で入り乱れる、妄想と現実。混ざり合った雑念が、目の前の女に牙を剥く。